「Think clearly」を買おうか悩んでいる方向けです。
本記事では、ロルフ・ドベリの「Think clearly~最新の学術研究から導いた、より良い人生を送るための思考法」を大学生の管理人が読んで面白かった部分を紹介します。
この本はどんな本?
この本は心理学の視点から現代人が陥りがちな問題を解決するヒントを52個与えてくれる本です。(本書では「思考の道具箱」と表現されています。)
*著者は作家で実業家なので本を書くうえで著者の解釈に偏っているということを注意する必要があります。
お金持ちになっても幸せになれない!?
一番衝撃だった内容です。
ノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンが提唱する「フォーカシング・イリュージョン」という認知バイアスが紹介されています。
フォーカシング・イリュージョンとは・・・特定のことについて集中して考えているあいだはそれが人生の重要な要素のように思えても、実際にはあなたが思うほど重要でも何でもないという錯覚を表す言葉。
私たちが陥りやすい思考の1つに
・お金さえあれば
・あと10㎝身長が高ければ
・結婚さえできれば、、、 幸せになれるのにというものがあります。
しかし、これらのうちどれかを手に入れても幸せになるどころか日常の変化は私たちが思っているよりもうんと小さいことが分かっています。
衝撃的ですね。僕はまだ大学生なのでアルバイト以外の労働をしたことがありませんが、就活になったら給料の面で比較してもろくなことにならなそうだとわかりました。(ダニエル・カーネマンの本も読んでみたいです)
言葉だけでもう面白い「ファック・ユー・マネー」
この本の1つの章で貯金をすることが勧められています。その中で見つけた面白い考え方(スラング)を紹介します。
それが「ファック・ユー・マネー」です。
ファック・ユー・マネーとは・・・上司ともめたあげく「ファック・ユー(くそったれ!)」と捨て台詞を吐いて、オフィスから飛び出し、結果的に会社を辞めざるを得なくなってもかまわないと思えるだけのお金
貯金をしておいてある程度の期間職を失っても生きていけるようになると経済的な自立を保証されているようになり、冷静で客観的な判断ができるようになります。心に余裕を持つこともできますしね。(筋トレをしている人は怒られても、相手を物理的に倒すことができると思っているからへこたれにくいって言いますよね。それと同じだと思います。)
貯金をするためにはお金について正しく認識することが大切だと本書で言われています。
・所得や資産の小さな変動に一喜一憂しない
→気にしてもお金はたまりません
・周りと比較しない
→メンタルにも悪いし、上には上がいます
・生活レベルを上げすぎない
→ためるお金が少なくて済むし、消費で得られる幸せには限界があります。
結論:こんな人にお勧め
・心理学について面白い読み物が欲しい人
・ものの見方を変えてみたいという人
ではまた~